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ユキは快感に漂うリンを優しく抱いたまま、それでも容赦なく、張りつめて膨らんで潤み切ったリンを撫でてなぞって舐めた。
「ふっ、…、んっ、…ぁ、…―――――」
感じたことのない強烈な快感に投げ出され、身体の中心を強く収縮させながら弾け飛ぶリンをユキはしっかり抱き止めた。
『ユキ、…―――』
快感に涙で霞む。
未知への恐れと、抗えない歓喜に、リンはただひたすらユキに為されるがまま、何度も何度も恍惚の絶頂に達し、すっかり濡れそぼち、初々しい蜜をいっぱいに溢れ返らせながらユキを待ち焦がれて泣いた。
「リン、俺の、…―――」
ユキの屹立した大きなもので身体の中心を深く貫かれたとき、リンは今までの自分が何もかも粉々に砕けて弾け飛んで消えてゆき、新しくまっさらな愛しい自分に生まれ変わるのを感じた。
何もかも失くしたと思っていた。
世界は分厚い硝子に覆われていつも曇っていた。
それが、清らかに澄んで晴れ渡り、愛しさが降りてきた。
『ユキ、…―――』
大切に持っていて良かった。
どんなときも。何があっても。
ちゃんと抱きしめていて良かった。
愛しさが溢れて涙が止まらないリンを、ユキはいたわるように見つめて、慈しむように舐めた。
ユキに注がれる愛の塊が奥底まで自分に沁み渡って深々と満たし、リンははち切れそうな幸福に震えた。
「リン、…」
ユキの低くて深い声がリンの中に浸透し、なじんで甘えるように締め付けるリンの中を、ユキが屈強な身体をひねって巧みに揺らす。その動き一つ一つに、リンは端から蕩けて甘い痙攣を繰り返しながらユキを乞う。
「一緒に行こうな」
ユキは長い手足でリンをぴったり引き寄せ、滑らかな肌を隙間なく貼り合わせて、口の中に差し込んだ舌を甘く絡ませ合いながら、リンの最奥をリズミカルに突いた。凄まじい快感が高速で膨れ上がり、リンは盛大に彼を締め付けながら快感の爆発に吹き飛んだ。
ユキがリンの中でひときわ存在感を増し、最奥を撫でながら爆ぜて大量の熱を解き放つ。その衝撃は怖いくらいに強烈な快感を伴って、リンを至上の快楽に叩き落とした。上も下も繋がったまま。身体のあらゆる個所を触れ合わせて、リンはユキが放つものを一滴残らず受け取った。
衝撃から揺り起こされても、まだユキと繋がっている。
ユキはリンの中に散々注いだのに、未だ固く大きくそそり立ったままリンを繋ぎ止め、甘く溢れ出しているリンの中をかき混ぜる。
「まだだ、足りない、…」
さらに奥の奥へ。未だ止まない絶頂の先へ。
限界を超えて、自分では決して届かない奥深くまで貫かれて撫でられて。どこもかしこも絡まり合って溶け合って。時間も場所も空間も忘れて、ただただひたすらにユキから与えられる快楽を享受して、まどろみ、穿たれ、注がれて、混ざり合ったまま幸福に溶け落ちる。
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