おやすみ

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雪はおちゃを買ってもらい、公園のベンチに優吾と座った。 優吾「嬉しいなぁ、昨日で最後だと思ってたのに。また会えるって思ってなかったから」 雪「智樹さんと仲良しなんですねー、そんなに仲良いって思わなかったんでビックリしました」 優吾「みんないい奴だよ」 雪「確かに。みなさん本当優しくていい方ばかりでした。」 優吾「智樹が羨ましいなぁー、雪ちゃんと近所でさぁいつでも会えるじゃん」 雪「何言ってるんですか、智樹さんも近所なんて知らなかったですよ、なんなら今日も優吾さんと偶然合わなかったら智樹さんの名前も聞いてませんよ」 と、笑いながら話すと 優吾「雪ちゃん、偶然って、偶然が重なると運命になるんだよ、知ってた?」 雪「…」 一瞬何言ってるかわからなくて言葉に詰まるけど、そのまま言葉にした雪。 雪「ちょっと何言ってるかわからないです」 あははと笑って誤魔化した。 優吾「俺さぁ、紀子ちゃんとヒロシは昨日どうなったかなぁって思っててさ」 とニヤッと笑う 雪「あー、仲良しですもんねぇ、お姉さんと弟って感じ。けど、2人になるとどうなんでしょうね?わかんないです」 と、笑う雪に 優吾「雪ちゃんと俺はお兄ちゃんと妹みたいって言われてたよねー」 雪「確かに、みんな言ってましたね」 優吾「2人になるとどぉ?」 雪「ん〜…お兄ちゃんと妹のままです」 優吾「うわー、少しくらい意識してもらってもいい気がするんだけどなぁー」 雪「しないですよ」 ときっぱり言う。 雪は思ったことは結構はっきりと言うタイプ。 優吾「うわ、またグサっときたー。傷ついたから手当てしてー」 雪「嫌ですよ。」 笑っていう雪 雪「ていうか、優吾さんそんなキャラでしたっけ?」 優吾「実は雪ちゃんを女として見てた男です」 雪「は!?」 あぁ、この人はもしかしたら自分に好意があるのかも。と思い、そういうイザコザが嫌いな雪はきっぱりという。 雪「優吾さん、勘違いなら本当に私ただのバカなんですけど、私別れた彼氏まだ引きずってるんです。告られてないけど、ごめんなさい」 あはははと笑っていう雪。 それとは正反対に真剣な顔の優吾 優吾「雪ちゃんは、俺を好きになると思うよ?」 雪「なんでですか?」 優吾「偶然が重なれば運命になるから」 雪「…はい?」 と、笑いながら、また、意味がわからないと優吾に言う雪。 これ以上はあまり一緒にいないほうがいいなと思い、 雪「じゃ、帰りますね、さよならー」 と、駆け足で家に帰宅。 家から公園を覗くと、優吾の姿がまだあったが、バイクに乗って立ち去って行くのが見えた。 『なんだったんだろう。…けど、なんか関わらない方がいいな』 と思い、お風呂に入り、寝る準備を終えて、布団にはいり電気を消した。 すると、1通のLINEが。 『あ、優吾さんからだ』 【おやすみ】 とだけ書かれていた。
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