違和感

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雪「バスがもうなくなるんで、そろそろ帰りますね。智樹さん、バスなくなりますよ?ヒロシさんは?」 優吾「雪ちゃん家どっち方向?」 と、どのあたりか聞かれたので答えると 優吾「あ、じゃ俺も同じ方向だから、智樹と一緒に送るよ」 雪「いやいや、いいですよ申し訳ないです」 紀子「いいじゃん雪ちゃん、送ってもらいなよ、逆だから私はヒロシくん送るし。」 智樹「優吾さんあざーす!!雪ちゃんよかったね車の方が早いじゃん」 ヒロシ「紀子さんいいんすか?送ってもらっていいんすか?家まで送ってもらっていいんすか?」 紀子「何そのうざい感じ、歩いて帰れば?」 とまた楽しい雰囲気にもなったので、優吾に送ってもらうことにした。 もうとっくに日を跨ぎ、帰宅しようと、5人で集まるのはこれが最後になる。 紀子はヒロシと。 優吾は雪と智樹を送るので、別々の車に乗り、じゃあ元気でね。 と挨拶を交わして優吾の車に乗り込む。 車内では智樹が家の場所だけ言ってすぐ寝てしまったので、優吾と雪と話してた。 優吾「まぢで即寝したね。」 雪「早かったですね?疲れてたんですかね?」 優吾「てか、雪ちゃんたちと一緒に働かなかったのは残念だなー、おじさん楽しみにしてたのにぃ」 雪「私も楽しみでしたよ、みなさんいい方々ばかりで。残念ですねぇ。ってか、おじさんってなんですか、まだ28なのにやめてくださいよ」 と笑う雪 優吾「いやいや、雪ちゃんからしたらだいぶおじさんでしょ?」 雪「そんな事ないですよ、28でおじさんとか言ってたら大変ですよ」 優吾「28は許容範囲内?」 雪「なんの許容範囲ですか」 と、笑う雪。 そうこうしてると、智樹の家に到着。 智樹の家は私の家と本当に近かった。 歩いてもいける距離に家がありビックリした。 雪「智樹さんち近くてビックリなんですけど」 智樹「まぢ?じゃまたすぐ会えそうだねぇ」 雪「バッタリ会うかもですね〜」 と、智樹ともここでさよならして、優吾は車を走らせた。 優吾「家近いて知らなかったの?」 雪「今知りましたよー同じバス停でも不思議じゃない距離でした」 優吾「智樹に言い寄られないように気をつけないとだよー」 雪「何言ってるんですか、あはは」 と話してるうちに車が停まる。 優吾「ゆきちゃんち、ここらへんじゃない?」 車が止まったのは、家の2件ほど横だった。 雪「あ、そうです、ここでいいです。ありがとうございます」 優吾「あ、違う?家の前まで送るよ、どの家?」 雪「あ、もぉすぐ目の前なんで大丈夫ですよー」 優吾「痴漢に合わないようにちゃんと入るまで見届けるって、この区域は痴漢でやすいんだよ」 雪「大丈夫ですよもぉこの距離だと痴漢には合わないですから、行って下さい、本当にありがとうございました」 と優吾を先に行かようとする。 渋々、じゃあまたね。といい、雪も改めてお礼を言う。 そして車を走らせて去って行く優吾。 帰宅して雪は思った。 『あれ?智樹さんの家からここまで道一本じゃないし、私このあたりって言ったっけ?…話しながら言ったのかもしれないなぁ。ま、いいや』 と。 帰宅して自分の記憶を辿るけどよくわからず、ちょっと不思議に思いながらも、楽しかったなぁと思い寝る準備をする雪。
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