１０年の沈黙

研修1週間知れば知るほど…

研修は1週間。
5人基本研修は一緒。研修が終わればみんなでお仕事回していく予定だったからだ。

仕事内容確認しながら、得意不得意話し合いのばにもなり、1週間ずっと寝るとき以外は一緒に過ごす。

28歳の優吾は最年長だけあってか、周りをよく見てフォローに回っている。
口調も優しく接しやすいのでみんなが優吾をリーダーだと暗黙の了解で認識した。

5人それぞれ性格も違ったのが逆によかったのか、嫌な雰囲気にもならず、和気あいあいと過ごす中、雪は一番年も近いヒロシでよく話す人と話すことが多かった。

ヒロシ「雪ちゃんオレ全然ついていってないかもしれない、ははは」

雪「いや、私も実際メモとるのに必死ですよ、優吾さんと紀子さんのサポートなかったらどうやってたか」

ヒロシ「頼りになるよねぇー…智樹はよくわかんないけどね、ははは」

雪「無口ですけど、悪い人じゃないですよね、みんなの飲み物いつの間にか買ってきてくれてたり気の利く方ですよね、ははは」

と、一番なんの気も使うことなく話せる相手がヒロシだった。