古傷

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古傷

 僕には消し去りたかった過去がある。  誰にでも、1つや2つはそんなものがあるだろ。  だから、別に特別なことじゃない。  今はそんな記憶も僕の一部で、まあ愛しいと思ってやってもいいかな。  そんな風に思えていることは確かだ。  だけどさ、そういう過去の記憶ってやつは心の奥で古傷となって痛むことがあるんだ。  それは僕自身の心の問題であり、思い出すきっかけは別に問題ではない。  そう、何もかもが僕の心の中で起こっている。    
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