11人が本棚に入れています
本棚に追加
当時、僕はまだ学生で。
心は荒んでやさぐれていた。
そして、僕の部屋に入り浸っていた彼女は心の病に侵されていった。
死にたい病ってヤツ。
今思えば、元々不安症だったんだな。
どこか儚げだったが、温かくて優しい素直な子だった。
今思い返しても、原因がなんだったのか、僕にはよくわからない。
僕たちは近くにいたはずだったが、心はそれほど通じ合っていなかった。
それで良かった。
別に大恋愛をしたかったわけじゃない。
そのとき楽しかったらそれで良かった。
そんな考えは今でも変わらないんだが。
最初のコメントを投稿しよう!