第9話「傀儡」

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浜谷が何かを閃いてから数十分後…黒岩は15名の人員をフルに活用してカード集めに奔走していた。 古松「黒岩さん!!!?こっちにもありません!!?」 ?「こっちもですっ!!!?」 黒岩「馬鹿なっ!!!?よく探せ!!!?何処かにある筈だ!!!?」 古松「というかそもそもカードなんてほんとにあるんですか?」 黒岩「ある!!!?この街の何処かに必ずある筈だ!!?」黒岩はそう言うと…眉間にシワを寄せて不機嫌そうな顔をする。数秒後…霧が立ち込めて来て…何もない空間に変異し始める。 黒岩「なっ!!?何だここは?」 ??「フッフフ…(笑)!!!?やぁ驚かせてすまないね?」 ??「僕はネロ!!?このゲームの管理者の1人さ!!?」 黒岩「管理者だと…?」 ネロ「そっ!!!?君がやってたことは一種の不正行為でね?悪いが時間を戻させて貰った」 ネロ「フッフフ…(笑)!!?訳がわからないって顔をしてるね?」 ネロ「まぁわからないのも無理はない…何せ君がさっき触れたカードはこの世界の事象を捻じ曲げる触れてはならない禁忌の果実だ」ネロはそう言うと…1冊の本をパタンっと閉じる。数秒後…黒岩の身体は小さくなり本の中へと吸い込まれていった。そして懐かしむ様な目でそれを見ながらポツリと呟く。 ネロ「さぁ…見せておくれ!!!?君たちが選んだ道の先を…!!!?」
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