01 そうして僕は死んだ

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「トラップ魔法・落とし穴!」 シエラさんがそう言うとファイヤードラゴンの足元に大穴が空く。 ファイアードラゴンは戸惑うもののすぐに冷静になり翼を羽ばたき空を飛ぼうとする。 「ミラクルサンダー!」 すると雷がファイヤードラゴンの頭上に落ちた。 ファイアードラゴンは口から煙を零すと命を落とした。 「お見事!」 清空さんはニッコリと笑いました。 「ドラゴンの親子丼を見たら丹歌は笑うかな?」 「びっくりするだろうな」 「土属性と雷属性って使えるものなんですか?」 素直な僕の本音だ。 「土属性はこの子に任せたの!」 シエラさんはそう言って手のひらにしいたけを取り出した。 「しいたけ!」 しいたけが喋った。 まぁ、そんな世界もあるか。 なんかもう何が来ても驚かないぞ。 「しいたけくんって言うの」 「へえ……」 「しいたけくんは盟約精霊なの」 「盟約精霊?」 僕は首を傾げた。 「盟約精霊と契約すればそいつの技を使えることができる。  そして盟約精霊が強くなればなるほど契約者の能力もあがる。  才能のあるやつだけ持つことができるもので、選べるものは基本ひとつだけだ。  命があるものが盟約精霊。  命を持たないモノは心具という。  まぁ、ちょっとした豆知識じゃな」 清空さんは豪快に笑った。
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