―序章―

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―序章―

cbd85601-6f5f-493e-9e8a-b62eb0278c69     なぁ、お前。どうしていつもそう何だよ…――?  やめろよ。俺に触るなよ…――。  胤夢(つぐむ)はいつもこの俺に乾いた感情で、悲壮的な『愛』をこの俺に求めて来た。 俺は抵抗出来ないままに、気がつけばいつもアイツの事を抱いていた……。  其処に愛はない。だが、その不確かな境界線側の向こうに俺は胤夢へのこの『不確かな愛』を感じざるを得なかった。 最後に胤夢を抱いた記憶が鮮明に頭の脳裏に残ると、それは歪な爪痕を残して。俺の記憶から離れられないままでいた…――。  Memory of light and a shadow……
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