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運命の出会い
香月真宙は学校まで車で送迎されている、アルファのクラスは全員がそうなので、特に特別だとは思っていない。
その日いつもの運転手が休みで学校まで始めての運転手だった、アルファは専用の門があることを知らない運転手は、オメガ専用の門の前で車を停車させた。
香月真宙は何の疑いもなく、車を降り門を入った………
その時、前を歩く間宮 桔平が振り返った。
見た瞬間、言いようのない衝撃が全身を走り抜けた。
間宮 桔平も香月真宙を見つめたまま目をそらすこともなく、しばらく見つめ合っていた。
足早に進み間宮桔平の横に並んだ。
「おはよう」
「おはよう」
「君は?」
「僕は香月真宙」
「そう、僕間宮 桔平」
「始めて逢うね」
「もしかして君、間違ってない?」
「………」
そう言って間宮 桔平がクスっと笑った。
その顔が魅力的で可愛くて、今はこのまま一緒に居たいと思ってしまった。
「間違ってないよ」
そう言うと香月真宙もにっこり笑う。
お互い顔を見合わせて笑い合い、仲のいい友達のような感情が生まれた。
その時突然、間宮 桔平は躰が熱く発火したような感覚になった。
ドクンと心臓が鼓動をはじめ、全身が震えだした。
「どうした?」
間宮 桔平が座り込み、両手で胸を抑えた。
「ね、どこか痛い?」
全身がますます熱くなり、中心が熱くてたまらなくなった。
………これは………まさか………
座り込んだまま股間に手をやると、硬く勃ちあがりかけていた。
始めての興奮、始めてのヒート………間宮 桔平はショックと混乱で泣き始めた。
香月真宙が近づくと、甘い花の香りが強く香り、その香りをかいだ瞬間、間宮 桔平の手を掴んで走り出した。
オメガの校内はアルファと同じ作りになっていた、体育倉庫まで走ると扉を開け、中に入ると同時に鍵を掛けた。
間宮 桔平をマットに寝かせ、上から覆いかぶさると制服をすべて脱がせた。
激しい息遣いの間宮 桔平は、香月真宙のされるがまま、全裸にされた。
香月真宙は間宮 桔平に顔を近づけた。
「あぁ………いい香りだ………」
低く優しい声が耳元で囁く………足の付け根に手を這わせると、すでに濡れそぼり蜜が溢れていた。
「桔平………」
香月真宙はオメガのフェロモンに酔いしれた、オメガはアルファを惑わせ引き付け狂わせた。
強引に桔平の後孔に自身の猛ったペニスを突き入れた。
桔平が苦しそうに叫び声をあげた、それでも辞める気はなかった。
意識は混濁し入れられた場所は圧迫感で熱く脈動していた。
裸の桔平を抱え上げ、激しく腰を振り抽送を繰り返す。
桔平のペニスからは白濁が絶えることなく吐き出され、揺さぶられる度に左右に揺れた。
細い腰を強く掴み何度も突き上げる………悲鳴を上げ続ける桔平。
「すごい………いい………きっぺい…………」
おもいきりのけ反り、香月真宙は間宮 桔平の中に熱い欲望を吐き出した。
桔平が両手を首に廻し抱き着いた瞬間、香月真宙が首に噛みついた。
それは………番の印………間宮 桔平の首には紅い噛み痕が残った。
どれ位たったのか時間の感覚が分からなくなっていた………
香月真宙は制服を着ると、間宮 桔平を立ち上がらせ、脱ぎ散らかした制服を着せた。
倉庫の扉を開けて外に出ても誰も居なかった………
二人はそのまま学校を後にした………
そのころ香月真宙が学校へ来ていないと言う報告を受け、運転手と共に多くの使用人たちが探し回っていた。
「間宮 桔平君、僕と番になってくれる?」
「………うん」
「痛かった?ごめんね………でも、僕は君を大事にする」
「………」
桔平にはまだ自分の身体に起こったことを、理解できずにいた。
ただ………首を噛まれたことで真宙と番になったことだけは分かった。
真宙がどんな人かもわからず、混乱していた。
勿論、真宙も桔平の事を何も知らない、ただ始めて見た時から特別な感情は持っていた。
それがどうゆう感情なのか、番になったとはいえ分かっていなかった。
香月真宙は探していた使用人たちに発見され自宅へ帰り、間宮 桔平は一人の部屋へ帰った。
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