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愛しさ
ベビーベッドではきららがぐっすりと眠っていた。
桔平は真宙の次の動きを待った。
荒い息を吐きながら衣服を脱ぎ捨て、熱い肌を重ねるとそれだけで涙が出そうなほど胸が震えた。
逞しい真宙の身体に触れ、愛撫し合うと深く繋がりたい欲求がまるで本能の様に湧き上がる。
まだ出産したばかりで、発情期でもヒートでもないのに、真宙を求めて堪らない熱で身体が沸騰しそうだ。
唇も舌も口腔も酷く敏感で触れ合うだけで感じてしまう。
背中に手を回し、抱き付いてキスをすると重なった腹の間でお互いの雄が意思を持った様に変化を始める。
猛々しく勃ちあがった肉杭を早く入れて欲しくて腰を揺らす。
溶けるほど交わって何度でも達きたい、熱い白濁を全て腹に注ぎ込んで欲しいと懇願する。
恥ずかしげもなく、腰を揺らし真宙を誘う。
「挿れて・・・・・早く挿れて・・・・・」
「桔平・・・・・待て!ダメだ!まだだ・・・・・」
苦しげに告げる言葉が嬉しい、真宙は桔平の後孔に自らの楔を突き立てた。
熱くたぎった熱塊が己を貫く快感と疼痛・・・・・身体は痺れ目の前で火花が散った。
自分の中で真宙の楔が嵩を増し、ドクドクと脈打つのが伝わってくる。
足のつま先まで目も眩むほどの快感が駆け抜け、腹の上に白濁を撒き散らす。
真宙を締め付けながら、何度目かの絶頂に身を投げ出した。
真宙が吐き出した白濁の熱さに身体がぶるぶると震えた。
真宙から力が抜け、グッタリと桔平の上に重なった。
汗ばんだ身体が心地よい疲れに満たされる。
吐き出した二人分の白濁に塗れ、抱き合ったまま深い眠りに落ちていく。
二人の横で愛しいきららが少しだけ身じろいだ。
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