第2話「布団にキス? 段々過激になってます!?」

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「姫! ラッピングしましょう!」 「う、うん……」 紅潮した頬があいらしい。 「柚姫は桐哉くんに渡すんですよね?」 「う、うん。 渡せたらいいなって思ってる」 桐哉を想い、照れ笑いをする柚姫は最高峰のかわいさだ。 その笑みは桐哉ではなく、葉緩のハートまでをも射抜く。 「姫なら大丈夫です! 絶対に渡してくださいね!くれぐれも他の人に食べさせるなんてことないように!」 「う、うん……。が、がんばります……」 念を押し、柚姫の行動を制限する。 (よし、あとは現場を見守って結ばれればおっけーです。ぐふっ、主様と姫の血筋が子々孫々繁栄されていくことが私の喜びです) なんといってもこれが忍びのお役目ほかならぬ。 陰ながら主を守るために、忠義を尽くす。 だが主だけではなく、その存在を未来まで繋ぐことこそ大義となるのであった。 (私は父上にでもあげましょう! たまには母上に素直になっていただきたいものです) 能天気に片づけをしながらノーマルクッキーを頬張る。 「……いいんだよね?」 葉緩の表情を伺う柚姫の微細な変化に気付きもしない。 憂いながら柚姫は黙って食器を片付けにいった。
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