第4話 私はジビエ料理人①

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「待って、血抜きしなきゃ!!」 「血を抜くのかい?」 「首筋に深く切り込み入れて血を出していくの。肉に変な匂いがつく問題もあるけど。あとは」  解体は数回程度しか小料理屋でも経験がないが……やってみるしかない! 道具は無くとも、猫又ちゃんが風の魔法とかで裂傷を入れることができたので。私が指示しつつ、ぐちょぐちょで気持ち悪いけど……何とか内臓とかも抜き出した。この悪臭も肉には良くないとされているから。 「これは焼けばええんか?」  またもや、魔法の使える猫又ちゃんのお陰で焼却処理も出来たわけで。  そこから……肉が冷えるまで川に漬け込み。  待っている間に、お互いのことを語り合うことになった。
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