第5話 お互いの自己紹介

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 正直にまずそれを言うと、クレハの猫目が鋭くなった気がした。  警戒……と言うよりは、興味のように見えたのは気のせいかな? 「服装もこんなだし、さっきの解体までの知識。あと、魔法の存在がなかった世界だったのよ」  服はパーカーにジーンズとスニーカー。  女らしくないが、あの美女神様に助けてもらう前の格好だったから仕方がない。  出来れば……信じて欲しいとクレハから目線を逸らさないで見つめれば、彼女はふっと目を細めた。 「あいわかった。その目を信じようや。あちきも下手に追求する阿呆にはなりとうない」 「……ありがとう」  ちょっとでも……信じてくれるのはありがたかった。 「であれば、六角ボアの対処法も知らずに逃げておったのにも納得出来たわ〜」 「え?」 「あやつの対処法は、木に登って飽きるのを待つだけ。赤子でも知っておる常識や」 「……えー?」  私が猟師さんから習った対処法が正攻法じゃない?  赤ちゃんが知っているのは誇張表現にしても……そんな簡単なことでいいんだ?  次は出来れば、出会いたくないけど。
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