335人が本棚に入れています
本棚に追加
第6話 私はジビエ料理人②
クレハが水切りや運搬を魔法で何とかしてくれたので……地面に置かれた、猪もどきこと六角ボアを解体していくことに。
刃物は当然持っていないから……そこも、クレハにまた頼む。魔法での解体作業をしていくのだ。
日本とかでだったら、ゴム手袋とか色々準備は必要だけど……ないならないでやっていくしかない。
生きていた食材を捌く作業は……下っ端でもなんとかやっていたんだもの。やれるだけやってみるしかない!
だって、美女神様に転移させられる前にも、なんにも食べていなかったからお腹ぺこぺこだもん!!
「どうするんや?」
「皮を剥ぐのはわかるよね?」
「せやな? 肉を出来るだけ残さぬようにすればええんやろ?」
「そうそう。あと、脂」
「あぶら?」
「肉の上に白い部分があるの」
「……あれか。普段は捨ててたわ〜」
「焼くと美味しいんだよ?」
「……はよ、教えてや」
特に、猪の脂ってご馳走だからね?
熟成させるとなお美味しいんだけど……まあ、今回はいいだろう。
皮剥ぎをゆっくり丁寧に、次は肉と骨の解体。
最初のコメントを投稿しよう!