第6話 私はジビエ料理人②

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第6話 私はジビエ料理人②

 クレハが水切りや運搬を魔法で何とかしてくれたので……地面に置かれた、猪もどきこと六角ボアを解体していくことに。  刃物は当然持っていないから……そこも、クレハにまた頼む。魔法での解体作業をしていくのだ。  日本とかでだったら、ゴム手袋とか色々準備は必要だけど……ないならないでやっていくしかない。  生きていた食材を捌く作業は……下っ端でもなんとかやっていたんだもの。やれるだけやってみるしかない!  だって、美女神様に転移させられる前にも、なんにも食べていなかったからお腹ぺこぺこだもん!! 「どうするんや?」 「皮を剥ぐのはわかるよね?」 「せやな? 肉を出来るだけ残さぬようにすればええんやろ?」 「そうそう。あと、脂」 「あぶら?」 「肉の上に白い部分があるの」 「……あれか。普段は捨ててたわ〜」 「焼くと美味しいんだよ?」 「……はよ、教えてや」  特に、猪の脂ってご馳走だからね?  熟成させるとなお美味しいんだけど……まあ、今回はいいだろう。  皮剥ぎをゆっくり丁寧に、次は肉と骨の解体。
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