第7話 異世界最初のジビエ

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 猫ちゃんが肉を食べるだなんて、日本とかじゃあんまり見たことないけど。クレハは猫又ちゃんだし、こっちだと『アヤカシ』ってモンスターの一種らしいから……肉食べるのも不思議じゃないかな?  私が逃げてなきゃ、六角ボアのことは自分で食べようとしていたらしいし……生で。  獣だから……生肉でもいいのか、そうか。  だけど、一緒に調理したお肉を本当に美味しそうに食べてくれている。私以上に食いっぷりが凄く……あっという間にひとつ食べちゃってた!! 「……お気に召した?」 「せや! 焼いた肉がここまで美味いとは!! ヒロ、あんさん凄いなあ?」 「……うーん。師匠達には遠く及ばないけど」  でも、異世界でお店を開くって……美女神様からお願いがあった。  技術とかは未熟な部分は多いけど……初対面の相手に、ここまで喜んでもらえたのなら。  少しは……自慢してもいいのかな? 「ほーん? こないに美味いもん作れんのに、自慢したりせんのやな?」 「まだまだ修行中だったもん」 「そないなとこやったのに……こっちに連れて来られたん?」 「うんそう。……神様に」
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