第2話 治された腕

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第2話 治された腕

「な、なに!?」  慌ててギブスの腕を庇ったが、落ちていくのはすぐに終わりを迎え。  気がついたら、ふわふわクッションのような……不思議な敷物の上に座り込んでいた。  すっごく……人をダメにしそうな感触。  許されるなら、いつまでも沈んでいたいくらいだ。 「……ふふ。今回は貴女ね?」  声が聞こえた。  あちこちをキョロキョロしてみると……すぐ右手側に、その人はいた。  自分にはない、抜群のプロポーション持ちの美女。  だいぶ昔の表現で言うなら、緑の黒髪と言う感じの綺麗なストレートロングヘアに……宝石のように輝く緑の瞳。  微笑みだけで、たいていの男をイチコロ出来そうなくらい。  同じ女の私ですら、思わず見惚れてしまうくらいだ。 「……あなたは?」 「私? 貴女のいたところで言うなら、『神』ね?」 「……神様?」  それなら、神秘的過ぎる美女の説明にはなるが……優雅にテーブルでお茶を飲んでいる様子だけだと、その紹介に納得が出来ない。  考えていると……彼女は私の気持ちを読んだのか、さらに可愛らしい声で笑い出した。
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