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「無理もないわね? けど……これならどうかしら?」
と言う言葉の後に……なにも感じないはずの利き腕が、少し熱く感じた!?
びっくりして……ギブスを持ち上げようとしたら……その、動いたのだ。
神経が死んだはずの、ギブスで固定しなくては動かない腕が!?
少し動かしただけで……しっかりと、動作の感触があったんだ!!
「……な、にを?」
「治してあげただけ。不便でしょう?」
「な、治した!?」
これはたしかに……神様としか言いようがない。
本物だと……感動していると、神様である女性は私の前に来てくれた。
プロポーションもだが、背も高い!
チビではないが、そこそこ高いだけの私よりもずっと。
神様は、私のギブスを触ると……手を当てて、消えさせた。腕は……傷もなくなっているまっさらな腕になっていた。
「ふふ。治した御礼……ちょっと聞いてくれるかしら?」
「なんでもします!」
と、勢いで言ってしまったが……それくらい、この神様には感謝しても仕切れないのだ。だから、自分に出来ることをしてみたかった。
私が頷けば、彼女はまた微笑んだ。
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