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第3話 本能は抗えない
「ぶもぉおおおおお!!」
「うひゃぁあああああ!?」
思わず、逃げてしまった!
野生動物の前に、背を向けたら最後だと色々言われていたのに!?
しかし……いざ、目の前にすると逃走本能と言うものが働いてしまい。思わず、逃げ出してしまった。
だって、せっかく神様に治してもらった腕をこれ以上ダメにしたくないもん!
二度と無理だと思ってた料理人への道が再スタート出来そうなんだから!!
とは言え、いきなり猪もどきとご対面の上にこんな状況になってしまっているが。
(ど、どうしようどうしよう!?)
なんの装備もなく、あんなでっかい猪もどきに立ち向かえない。
私はそもそも料理人を目指していた途中なので、狩猟経験も何にもないが……この状況を何とかしないと。
腕以前に、今度こそ死んでしまうかもしれない!?
けど、治った腕も使って何とか走ることしか出来ないよ!!?
それにしても、思ったより猪みたいなのは足遅いな!?
木登りも危険って、仕入れ先の手伝いしてた時店長と一緒に猟師さんから話は聞いていたから出来ない!!
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