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なにがなんだか、情報がいっきに入り込んできて……頭が痛くなりそうだったが。ここはしなくちゃいけないことがあった。
「……た、すけて……くれて、ありがとう」
「大したことしとらんで?」
美女神様とは違うけど、猫……多分、猫又……ちゃんは、もう一度あくびをしてから尻尾を揺らした。
その子が猪もどきから離れても、やつはぴくりとも動かなかった。
「……倒したの?」
「せやな。肉がちょうど欲しかったのもあるし……あちきには好都合やったけど、嬢ちゃんは違うやろ?」
「……思いっきり、逃げちゃった」
「戦う道具とか持ってないしなあ? あんさん、普段何しとる子なん?」
「……………………料理人」
威張って言えることではないけど。
あの美女神様には認めてもらえたんだ。
だから、猫又ちゃんに一言告げて……私は倒された猪もどきのところに近づいていった。
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