話し合い

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「大輝〜! 好きな子でも出来た〜?」とニコやかに聞いてみた。 「は? なんで?」 少しニヤけながら、満更でもない様子。これは、居るなあ〜と思った。 「なんとなく……」と笑いながら言うと、 「別に〜」と笑っている。 「あ、隠した! 居るなら居るで良いのよ」 「ふふ」 絶対居る! と確信した。 「そっかそっか、大輝もそういう年頃になったか〜」 「なんだよ」と笑っている。 「そりゃあ、こんなに優しくてカッコ良くて、勉強も出来てサッカーも出来れば、モテるわよね〜いいのよ、いいのよ。で、どんな子?」 「ふふ」そこは、貝の口のように固く閉ざされる。 「まあ、いいわ。いつか紹介してね」 「ふふ」ニンマリしている。 仕方がない。これが中坊だ。 コレ以上言うと『ウザい!』と言われかねない。 反抗期発動されても困るので、ここら辺で止めておこう。 楽しみは、先に取っておくことにしよう。
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