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その話をすると、「未だに女の人って、どこまで優しくすればセーフなのか、よく分からないよ」と言う。
きっと斗真は、自覚なく素直に優しくしているだけなのだから、女性の方が、皆んな勝手にキュンとしてしまうのだろう。それに、185センチの高身長で、この見た目だもの、惚れないわけがない。
「セーフなんてないよ。罪な男だなあ」
でも、その優しい所が大好きだし、そんなイケメンに惚れて、惚れられていると思うと凄く嬉しかった。
そして、「今日は早めに帰るね」と言った。
「どうして?」
いつもセックスに溺れるのは、良くないと思っていた。たまには、こうして話をする。それだけでも、十分満たされるのだ。
恐らくただのセフレなら、話なんかより、ただ体だけの関係になるのだろう。
私達は違う。セックスなどしなくても、心から信頼し、愛し合っていると思っている。その上で求め合うものである。
「早めに帰って、旦那様に話すことをきちんと整理しようと思うの」
「そっか、頑張れ! 何かあったらすぐに連絡しておいでよ」
「うん、ありがとう」
そして、優しいキスをした。
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