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「そう、だよね……」
「お父さん、女でも居るの?」と、またまた驚いた。
「え? どうして?」
「ずっと帰って来るの遅いし、週末はほとんど家に居ないし……」
やはり勘づいていたのか、私が夜勤の時も母から帰って来ないと聞いていた。恐るべき観察眼。
「俺は、別に良いよ」
「えっ」
簡単に答えられて、本当に驚いた。
「母さんもこれからは、彼氏でも見つけると良いよ」
「!! 何言ってるのよ……」
本当に驚いた。
「人生一度きり、後悔しないようにね」
「あなたは、一体誰? ハハ」
本当に恐ろしい発言に度肝を抜かれた。
「本当に好きな人には、きちんと伝えなきゃダメ! って分かったんだよね」
「大輝やっぱり、彼女出来たのね?」
「ふふ」
「そこまで言って言わないのか〜い!」
「まあまあ、母さんにも後悔して欲しくないから、本当に好きだと思う人と一緒になる方が良いんじゃない?」
もしかして、この子は、私のことも何か察してるの?
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