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「そうだね……」
「もし離婚するなら一応、俺は成人するまで母さんと一緒に居るよ。守ってやるよ。あ、迷惑なら言って!」じ〜んとした。
「迷惑なわけないじゃない!」
「良かった。なら、もう離婚の話、進めて良いよ」
いつの間にこんなことを言うようになったのだろう。
『守ってやるよ』なんて……
もしかすると、この子は、私の元から巣立ってしまうのも早いのかもしれないと思った。
今日も旦那様は、帰りが遅くなるのだから、話し合いが出来ない。
先に母に話そうと思った。
大輝が寝てから、私は母と電話で話した。
母も旦那様のことは、とても驚いていたが、それよりも大輝のしっかりした発言に同じくとても驚いていた。
そして、大輝と同じように、私のことを聞かれたので、良い機会だと思って、斗真と再会したことを正直に話した。
それにも、最初は驚いていたが、私たちの結婚が実現出来なかったことへの未練があることは、母もよく分かっていたようで、「そうなのね。もう良いんじゃない」とだけ言った。
このまま、離婚の話をしても良いのだろうか……
とにかく、旦那様と話さないことには、前には進まない。
すると、
「カチャ」12時過ぎに帰って来た。
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