話し合い

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「あ、起きてたの?」 何の悪気もなく帰ってきた旦那様。 旦那様と呼ぶのもムカつく、仕方がないから夫と呼ぼう。 「うん、私、明日休みだし」冷静に言った。 いつもなら眠くて寝てる時間なのに、腹立たしくて寝付けない。 「そっか、俺は明日も仕事だから、風呂入って寝るよ」 と、私の横を通った時、明らかに我が家の物とは違うボディーソープの香りがした。 「待って! お風呂入って来たんでしょ?」 思わず口から溢れた。 「え? 何を言ってるんだ?」 わざと顔を近づけて、鼻をクンクン 「ウチのとは、違う匂いがするね」 「そんなことないよ」 明らかに動揺している。 「ちょっと座って!」 「え? どうして?」 「良いから!」 私は、いつもそんな言い方をしないから、怖くなったのか、向かい合うダイニングの椅子に座った。
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