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ダメもとで月香は質問した。質問せずにもういられなかった。
「自殺ばっかなの?私はこの先自殺する人を説得する人生になるの?そういうサダメになってしまったの?」
三連荘でだ。
黒は我関せずというように水割りを飲んでいる。
ペーが自力で答えた。
「人の寿命というのは肉体の状況によるのであり、健康体にも関わらず急死する場合のみその均衡が整えられます。人はいつかどうせ死ぬのですから、今日死ぬ運命だった人が死ななくても急いでその代わりは発生しません。しかし必ず代替死は発生するんです」
「老衰と同じく病気は動かせないってこと?で自殺と殺人ばっかり巡るの?事故は?」
ペーが黒に質問した。
「お師匠様。あの話はこの方にしてもかまいませんか?」
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