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「雪麗、どうした?」
ベッドの上でうずくまっている雪麗を見て紫音が訊ねた。だが、雪麗は身体を丸め苦しそうにもぞもぞと蠢いているだけ。返答がない。
雪麗という名だけあって、肌が新雪のように白くて滑らか。けれども今は、バスローブがはだけ首元から肩にかけて紅潮しだしている。
それを見た紫音が目尻を下げつぶやいた。
「そっか、とりあえずそこで悶々としといてくれ」
そうして、紫音は大きな目を潤ませて起き上がってくる鈴玉を抱き寄せた。
鈴玉もまんざらではない様子。すでにメスの本能を全開にし紫音に甘えた口調で話しかける。
「ねえ~、紫音さん、処女を抱いたことってありますの?」
「あるけど、なんでや?」
「じゃあ、今夜は私の処女も奪って」
「そっか、鈴玉は処女やったんやな」
「うん…でもね、雪麗ねぇーさんもそうみたいですわよ」
「ちょっと、鈴玉! そんなこと言わなくてもよろしくてよ」
ついさっきまでベッドにうずくまっていた雪麗が、唐突に顔を上げた。まだ少しは理性が残っているよう。
「おおーそっか、それはビックリや! 2人共処女やったんか、そっか、けどそれなら麻美も含めたら今日は処女三昧ってことやな。うんうん、今日は中華三昧もできたしメチャええ日や、ハッハハ、こんなこともあるんやな」
満足そうな顔を浮かべた紫音は、よりいっそう性欲を掻き立てた。と、いつものごとく淫靡な妖力を含んだ甘い香りきつくなる。
そのとたん、隣で自慰している麻美のイチモツを握る力も強くなり手首の動きもはやくなりだす。
「はあ~はあ~、はあ~」
息づかいもはやくなっている。その姿を目の当たりにした鈴玉と雪麗も綺麗な曲線美を描いた身体からフェロモンを放出しだした。メスの甘い香りが、またもや紫音の色欲をそそだりだす。
相乗効果だ。オスとメスの匂いが合わさり、より一層、刺激しあい興奮を高めあっている。
「鈴玉、俺の上に跨がってみるか?」
もう前戯を行わなくても、アソコが潤っているのがよくわかる。すでにバスローブを纏った鈴玉の足首からキラキラと光る液体が幾本もの線を描き滴り落ちていた。
恥ずかしそうにうなずく鈴玉。いわれるがままに、紫音の下半身にゆっくりと跨がりだした。
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