秘められた才性

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 少し前から性的な欲求を自覚している雪麗(シュェリー)は、のそりのそりと身悶えながら紫音に近づいてきた。  たくましい腕を差し出す紫音。雪麗(シュェリー)はその腕を枕にし柔らかそうな乳房を紫音に押しあてた。それを見下ろしていた鈴玉(リンユー)は、なぜか雪麗(シュェリー)に対抗心を燃やす。 「紫音さん、もうぜんぜん痛くなくなってきたので、私が気持ちよくしてあげますわ~」 「ふむ、じゃあ初めはゆっくり動かしてみ」 「はい…それじゃ…」  と言って、鈴玉(リンユー)がゆっくりと腰を上げて降ろした。 「あぅっ! いぃ~、気持ちいい~」  下の口に含み噛みしめた。とても美味しかったのだろう。即座に頬張りだした。いや、貪りだしたといった方が良いかもしれない。今まで味わったことのないカラスミのような高級珍味を食した鈴玉(リンユー)は、喘ぎながら夢中に腰を動かした。  紫音はうっすらと笑みを浮かべ、鈴玉(リンユー)の腰の動きに合わせてピコピコとリズムよく肉棒を跳ね上げた。とたん、触覚過敏の鈴玉(リンユー)が敏感に反応する。 「いや~ん、すごくいい~ !!」  そうして紫音は、枕にしている右手を折り曲げ雪麗(シュェリー)の乳を揉むと、左手で鈴玉(リンユー)の豊乳を揉みあげた。  (つややか)な2人の女が、紫音の肉棒と揉み手の動きに合わせて色声をあげる。  紫音の指揮棒と手先の動きで、魂を震わせるようなハーモニーを奏でる鈴玉(リンユー)雪麗(シュェリー)。  特に極度の官能を味わっていている鈴玉(リンユー)は我を忘れて激しく腰を動かしだす。だがまもなくして、腰の動きが不規則になりあっけなく朽ち果てた。性的な行為は初めてだというのにあっさりと絶頂を迎えたようだ。  唐突に訪れたエクスタシーに戸惑いを隠せなかった鈴玉(リンユー)。絶頂を迎えたと瞬間、倒れ込むようにして紫音に抱きついた。
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