秘められた才性

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 紫音は雪麗(シュェリー)を上に乗せたまま寝転んだ。 「やんっ!」  顔と顔が触れあう距離。雪麗(シュェリー)の艶のある黒髪を優しく撫でる紫音。雪麗(シュェリー)の真っ赤になった顔色が胸元まで広がっていく。 「フッ、見た目とは違ってほんま(うぶ)なんやな。まあ、そのギャップがええんやけどな」  紫音が雪麗(シュェリー)の耳に息を吹きかけるようにして囁いた。   「ちょっ、ちょっと近っ! 近過ぎるって…」  身体を起こそうとする雪麗(シュェリー)。だが、紫音の腕に包まれているせいで身動きがとれなかった。 「じゃあ、雪麗(シュェリー)、俺の胸の上でオナニーしてくれるか?」 「はあ~? な、なにを言い出すのよ! そんなことできる訳ないでしょ!」 「それでも、やってもらうんや。一番恥ずかしい部分を俺に見せながらな」 「いやよ、変態! そんなの絶対、無理だから」  断固拒絶する雪麗(シュェリー)。それでも紫音は雪麗(シュェリー)の柔尻を自身の首元まで力まかせに引き寄せた。 「アンッ! もうっ、強引すぎるし」 「さあ、雪麗(シュェリー)、はじめてくれ。おまえがオナニーしたくなるように俺が手伝ってやるから」  そう紫音が言うと、淫靡な妖力を含んだ色香を体全体から放出しだす。部屋中に充満していた甘い香りがさらにきつくなっていく。  たちまち女を盛りのついた(メス)にする淫靡な色香。何人(なんびと)もの色欲をそそり、猛烈な性欲を喚起する紫音のフェロモン。そんな香りを再び間近で嗅いだ雪麗(シュェリー)は、瞬く間に性の虜に堕ちていく。 「はあ~、はあ~、はあ~、体が熱い、ア、アソコも熱いわ~、やだ~、もうたまらないぃ~」  再び体が火照りだしてきた雪麗(シュェリー)は悩ましげな表情を浮かべ、紫音の思惑通り、自然とアソコへ手を持っていく。  紫音は、そんな雪麗(シュェリー)の足をガバッと開けた。眼前には、神秘の扉から愛液が溢れ出ている。その窪みにはキラキラと輝く泉が。その泉の底からは、ヒクヒクと鼓動し愛液を噴出している湧泉(ゆうせん)が存在する。そのもっと奥深くには、誰も足を踏み入れたことのない前人未到の聖域が存在している。 (ああ、早く入れてみたい。あったかそうな中はどんな感触がするんだろう。きっと締め付け具合が最高なんだろうな…)  聖なる密穴に思いを馳せる紫音は、一心にその入口である裂け目をみつめだす。 「いや~ん、そんなにじっくり見ないで! すごく恥ずかしぃんだから~」  そう言いながらも雪麗(シュェリー)の右手は、泉の入り口あたりあるプクッとした膨らみを触りだしている。
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