秘められた才性

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 ポリネシアンセックスの真髄は、一に我慢、二に我慢、ひたすら焦らして焦らして焦らしまくり、最後に深く愛を確かめあうこと。 「だから雪麗(シュェリー)、動かしたらあかんって!」  ぴたりと静止さすことをあきらめた紫音は、雪麗(シュェリー)の腰が動かしにくい体位へと移る。互いの顔が向き合う座位だ。雪麗(シュェリー)の腰を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。 「これで、動かせへんやろ」 「いや~ん、ダメ~!」 「さあ、この状態のまま30分はキープや」  そうして紫音は、雪麗(シュェリー)のほどよい形の乳房を揉みだした。 「ハァ~、ハァ~」と、いやが上にも息づかいが荒くなる雪麗(シュェリー)は、悩ましげな表情で切なる願いをいう。 「アッ! ゥッ、ハァ~ハァ~、わ、わかったわ、ハァ~、ハァ~、このまま、ずっとオッパイを揉んでくれたら、が、我慢するわ~」  胸を揉まれる度に、乳首をこねまわされる度に、快楽の波が押し寄せた。柔らかそうな胸から強烈な刺激を覚えていようだ。  端麗な面持ちで雪麗(シュェリー)を見つめる紫音は、ソフトな手の動きを止めないでいる。 「そう、そうよ、ああぁぁ~!!」  けれど、この雪麗(シュェリー)の絶叫を聞くなり、すぐに手を止めた。雪麗(シュェリー)の乳首を少し強くつまんだだけでオーガズムを迎えそうになったのを察したのだ。突きだした乳首が超がつくほど敏感になっている。 「ああぁぁ~! もうっ! どうして止めちゃうの、もっといじくりまわしてよー!」 「あかんっ、何べんも言うけど、このセックスはすぐにイったらあかんねんや」 「そんなの、ズルいわ~、もう、頭が変になっちゃうわ~」
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