秘められた才性

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 こんな状況でも紫音は、少しでも雪麗(シュェリー)の過去世を読み取ろうとしていた。が、雪麗(シュェリー)の官能的な面差しと艶声が集中力を削いだ。  なんとしてでも彼女の記憶を辿らなければならないのに。その中には、必ず必要不可欠な情報があるはず。けれども、目の前で快楽に酔しれる雪麗(シュェリー)をもっと見て楽しみたい。  そんな心の天秤が揺れ動くなか、紫音は、またもや体位を変えようとする。今度は気をそらさぬよう横に寝転んだまま後ろから挿入する背面即位だ。  したらば、紫音は雪麗(シュェリー)の神秘の穴の入口から3センチのところで止めた。そのとたん、雪麗(シュェリー)が切願する。 「ハァ~、ハァ~、お願い、は、早く入れてぇ、奥まで入れて~」 「もう少し我慢や、このままあと15分な」 「もう、こんなのムリ~、ほんとにムリだから~、ハァ~ハァ~、ハァ~」  より一段と息づかいが荒くなる。次いで、(うつ)ろな瞳の雪麗(シュェリー)は我慢できずに自身の胸と肉芽を触りだす。軽くつまんだかと思うと激しく擦りだしたり、押さえたり。もう完全に恥じらうという観念がなくなっている。  そして、半時間が経過した。 「よし、ゆっくり動かしていくで」 「ハァ~、ハァ~、は、はやく、して」  2人が待ちに待った瞬間だった。ゆっくり、ズブズブと奥深くまで挿入する紫音。 「あああぁぁ~~!! そうよ、すごくいいわ~、あ~気持ちいいわ~、あっ! アンッ…」    肉棒が聖域の奥深くまで足を踏み入れた刹那、とても熱いものが雪麗(シュェリー)の脳へと流れ込み、一気にスパークした。  このときの雪麗(シュェリー)は、膣内だけではなく脳にまで気持ちよさを感じていた。次の瞬間、幾度も深いオーガズムを迎えだした。  今回は紫音の淫靡な舌は使っていない。その上、男女のまぐわいは初めてときている。    それなのに、次々と猛烈な快感に襲われだした雪麗(シュェリー)は、中でイクことを覚えたようだ。短時間に連続で押し寄せるアクメ。完全に雪麗(シュェリー)の身体が快楽によって、支配されている。それのみか、脳のすべてが色欲に(むしば)まれていた。
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