死練《しれん》

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「じゃあ、ちょっとだけ、ほぐしてから始めようか」  紫音がそう言うと、雪麗(シュェリー)のとろとろになった花弁に唇を這わしだす。そしてそのまま唇を鈴玉(リンユー)の花弁へ押し上げた。 「アンッ!」「アンッ!」と、連続した艶声があがるとすぐに紫音は雪麗(シュェリー)の密穴に探査棒をズボズボと挿入し発掘作業を開始する。ほどなくして探索を終えると今度は鈴玉(リンユー)の密穴で作業を開始する。次いで下の密穴へ入れたかと思うと上の密穴へと繰り返す。  リズムよく2つの密穴に探査棒を抜き差しする紫音。そのたびに、異なる女の喘ぎ声が交互に響き渡る。 「アッ! もうダメー! ダメ、ダメェ~、もうこれ以上、体がもたないわ~」 「イヤ~ン、あんっ! はあ~、はあ~、もぅ、アソコが壊れちゃうわ~、おねがい、もうやめて~!」 「この行為はな、例えるなら、違う文明の出土品を墓穴から掘り出して、それを照らし合わす作業をしてるようなもんなんや。だから、もうちょっと辛抱してくれ」  興奮度が高まってきた紫音は、理屈を並べ本心を覆い隠す。だが、このあと、その理屈がまったく意味をなさなかったことに気づく。ヒートアップした紫音の身体から知らず知らずに淫靡な妖気を含んだフェロモンが放出しだした。その甘くて芳醇な匂いを嗅いだ雪麗(シュェリー)鈴玉(リンユー)が激しく欲情しだした。 「もうそんなこと、どうでもいいわ、もっと奥まで突いて! ──そう、そうよっ、もっと、もっと…」 「いや~ん、雪麗(シュェリー)ネェ~さんばっかり、ズルゥ~イ~、早く私にもチョウダ~イ」  そんなこんなで、しばらくすると紫音は腰を振るスピードをゆるめだす。イキそうになってきたのだ。 「あかんっ! もう出てまいそうや…、あとちょっとで確信に迫れそうやったんやけど…」  最後まで嘘をつき通そうする紫音は、尻の穴に力を入れ、射精を我慢しようとするが生理的な欲求には抗えなかった。 「あかんっ、ヤバイっ! イクッ── !!」    このとき、雪麗(シュェリー)の密穴の奥深くを探索していた探査棒の先っちょから白く濁った液が勢いよく飛び出した。
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