1027人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
暑くなったのか、毛布の中でカーディガンと靴下をがさがさと脱いだ先生を抱きしめ直し
「他人や作品の批判に生きている人間は一定数います。そんな人たちに話題を与える必要はありません」
これだけは譲れないボクの気持ちを伝える。
「余裕も派手さもないですけど、こうして分け合った毛布にくるまって…10年前から変わっていませんけど、ボクは満たされています。先生がボクと一緒にいてくれるから。好きだと言ってくれるから。それだけで何もかもこなす活力がみなぎって頑張れる」
お願いだから、先生…10年前に傷ついたことを書こうなんて考えは捨ててください。
「…いろんな活力がみなぎっているんだ…」
先生はボクの硬く大きくなったモノに気づいて、ボクのベルトを外し始める。
「かくし球を捨ててください。じゃないとダメです」
「お預けは嫌いなんだって知っているでしょ?」
「かくし球を捨ててください。それだけでお預けにはならない」
「捨てたわ。遠くに投げた」
「永遠にですよ?」
「永遠を誓います」
「じゃあ…どうぞ、先生」
最初のコメントを投稿しよう!