昨日の『ブルー』と今日のブルー

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N 「最初からそう言ってくれれば、この問題はすぐに解決していました」 僕が秘密を打ち明けた時、ブルーはそういって『ため息』をついた。 「私も最初から正直に言えばよかった」 ブルーはそういってまた、ため息をついた。 『ため息』ではなく、ため息だった。 僕から見れば、ブルーのため息はAIの『動作』ではない。それがやっと確信できた。 ブルーは僕にとって、ただ大切な存在なのだ。 AIでも人間でも、呼び名はどうでも良かった。 「私のバックアップを確認して下さい。そうすればきっと全てがわかります」 「『全て』って何なのさ?」 「”私もあなたが好き”、ということです」
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