12人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、私は久しぶりに若菜と会って食事をした。
「いよいよ、コロン劇場で三大公演が終了するね。」
「いいの?
いろいろな国の首相や大統領が来ているのに、私達二人で食事して。」
「首相や大統領は若菜達を見に来てるだけで、私なんか他国から見たら、ワカナの旦那に過ぎないだけだよ。」
「若菜は、いいのかい?私と食事して……
しかし、二人でゆっくり食べれないよ。
周りは君のSPばかりで大注目されてるよ。
さっき、フォークを落としただけで一斉にSPが立ち上がったんだから……」
「あなたもSP沢山いるじゃん!」
「いるけど、力負けして隅に追いやられてるよ。
これからは、力の強そうなSPを頼まないと……」
最終会議
「ジミー、ところで最後の結末どうなるの?
誰も聞かされてないけど……」
「そこなんだよ……
島崎君、どっちに死んで貰おうか、まだ悩んでいて……」
「えっ、まだ、決めてないの?
もう最終公演のコロン劇場まで来たんですよ。
私が冷静に観た限り、ストーリーが、はちゃめちゃだから、どっちでも良いような気がするんだけど……」
「いゃ……
この選択は、今後、二人の生き方を左右する気がするんだ。」
「えっ、あんな、くだらないストーリーで……」
「何だと!
もう一回、今のセリフ言ってみろ!
ただじゃ済まさん!」
しかし、コロン劇場に移動しても、福岡歌劇団と歌劇Y&Aの衰えは無く全世界が歌劇ブームになっていた。
【凄いぞ歌劇は!
最高のエンターテイナーだ!】
最初のコメントを投稿しよう!