赤と白 第二章 2

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そして、私は久しぶりに若菜と会って食事をした。 「いよいよ、コロン劇場で三大公演が終了するね。」 「いいの?  いろいろな国の首相や大統領が来ているのに、私達二人で食事して。」 「首相や大統領は若菜達を見に来てるだけで、私なんか他国から見たら、ワカナの旦那に過ぎないだけだよ。」 「若菜は、いいのかい?私と食事して……  しかし、二人でゆっくり食べれないよ。  周りは君のSPばかりで大注目されてるよ。  さっき、フォークを落としただけで一斉にSPが立ち上がったんだから……」 「あなたもSP沢山いるじゃん!」 「いるけど、力負けして隅に追いやられてるよ。  これからは、力の強そうなSPを頼まないと……」    最終会議  「ジミー、ところで最後の結末どうなるの?  誰も聞かされてないけど……」 「そこなんだよ……  島崎君、どっちに死んで貰おうか、まだ悩んでいて……」 「えっ、まだ、決めてないの?  もう最終公演のコロン劇場まで来たんですよ。  私が冷静に観た限り、ストーリーが、はちゃめちゃだから、どっちでも良いような気がするんだけど……」 「いゃ……  この選択は、今後、二人の生き方を左右する気がするんだ。」 「えっ、あんな、くだらないストーリーで……」 「何だと! もう一回、今のセリフ言ってみろ!  ただじゃ済まさん!」    しかし、コロン劇場に移動しても、福岡歌劇団と歌劇Y&Aの衰えは無く全世界が歌劇ブームになっていた。  【凄いぞ歌劇は!   最高のエンターテイナーだ!】
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