赤と白 第二章 2

4/21
前へ
/21ページ
次へ
「若菜は凄いよ。  これで、他の党からも非難される事がなくなった。  僕より、君の方が総理に向いてると思うよ。」 「あなたは人の目を気にして政治してるの?  何処で、あなたは自信を失ってしまったの?  自分が正しいと思ったら突き進んで行ったらいいじゃん!  それがあなただったのに。  私、応援するよ。」    私は、また若菜から助けられた。  そして若菜から沢山、成長させて貰っている。  あの人は無限のパワーを秘めている……    そして第一便、スターシリウスらと歌劇Y&Aは最初の公演場所イタリアのミラノ・スカラ座にたどり着いた。    スターシリウス達は世界最高峰のスカラ座の建物を見渡した。 「なんか、ちょっと地味じゃない?」 「でも、ここで二〇〇年以上もここで舞台が行われてるんだってよ!」 「中に入れるかしら!」 【はい、宜しければ、中へどうぞ!】  中に入り、ステージから見渡すと六段になるバルコニー席の壁が細かい彫刻で美しく浮かび上がったように見える。 「凄い!  ラスベガス公演も凄かったけど、伝統や文化が全部ここに詰まってる感じがする。  こんなところで舞台が出来るなんて…」 「岬さん(シリウス 男役)花椿さん(シリウス娘役)今回も宜しくお願いします。」 「こちらこそ!  あなた達のおかげで、夢の様な舞台を踏めるなんて、私達の方が貴方達に礼を言わないと。」 「ほんと、ありがとうね!  ラスベガス公演に一緒に行った時は、あなた達を甘く見ていたけど、今では何処のスターもあなた達を目標に頑張ってるのよ。」 「あなた達に負けない演劇をするから宜しく頼みます。」   「やめて下さいよ。  私達は、先輩方を見習う事が沢山有るんで……」 「なに言ってるの!  私達の全て盗んだくせに!  これから、部屋で一緒に呑まない?」 「お誘い、ありがとうございます。  しかし、これから各国の大統領方のお誘いが有りまして……」   「それは、失礼しました…。」  
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加