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四・オペラ座公演
【始まるわよ!】
【わっ、凄い宮殿が現れたわ!
あっ、ワカナだ!】
若菜がスポットライトに照らされた。
若菜の響き渡る歌声で演劇はスタートした。
そこに帝王の茜が登場した。
【アカネだ!
カッコいいわ!】
「どうした。
ワカナ姫?今日は朝から歌なんて、良い事でもあったのかい?」
何故か名前はアカネとワカナだった。
観客は、不思議がる事もなく演劇に夢中になって行った。
「アカネ帝王は、私達の憧れだわ!
他の国から来たワカナ姫を私達は許さない!」
ワカナ姫を妬む宮殿で、働く召使の女性達は、ワカナ姫の暗殺計画を立てていた。
第一話は大成功に終わった。
【早く、続きが観たい!
続きはテレビだわ!】
そして二話に入ると銃による、ワカナ姫、暗殺計画が実行された。
しかし、ワカナ姫の前にあった、かすみ草と薔薇の入った花瓶に助けられ、ワカナ姫の命は免れた。
しかし、それ以来、ワカナ姫は男役、アカネ帝王は娘役に変わってしまった。
ぐちゃぐちゃな話だが、宮殿で働く召使の女性は男役、男性も娘役に変わってしまった。
「このままでは危ない!
アカネ帝王を守らないと……」
勇しくなったワカナ姫は、情けなく、ひ弱なアカネ帝王を連れ出し、ワカナ姫の故郷、フランス、パリに逃亡した。
そこはフランス、パリの宮殿。
ワカナ姫の父はフランスの帝王でワカナ姫は、許されない恋をアカネ帝王にしていた。
そんな感じで話は進み、次の三大公演地、フランス、パリのオペラ座ガルニエ宮と向かった。
公演中、シリウス、ペガサス、北斗、オリオンが交互に公演を引き継ぎ、三大公演を盛り上げてくれた。
【アカネもワカナも凄いが、福岡歌劇団の人達も、素晴らしいわ!私も福岡歌劇団に入りたい!】
そんな声を聞きつけ、桜木名誉会長と岡田社長は、各国に福岡歌劇中国劇団やアメリカ劇団、ブラジル劇団の創立計画が発表され、大掛かりな建設が実行された。
そして福岡歌劇団は世界が認める大企業に成長した。
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