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三好くんの光景を見てしまったのは、
まるで──────事故で。
見たときは、まさか、
自分が血を求められることになるなんて。
そんなこと、全く予想してなかった私。
でも、今は三好くんに、
身体を預けて、血を吸われてる私。
吸血鬼からしたら普通なんだろうけど。
人間の私からしたら、
付き合ってもいない三好くんと。
こんなに密着していることからして、
すごくイケナイことに感じて。
なんだか、すごくドキドキしてしまう。
「............んぅ、みよし、くん、」
そう、
聞こえないような小声で呼んだつもりだった。
のに..............................
「そろそろ〝依夜くん〟って呼ばないの?」
さっきまで吸血してたハズの唇を、
ほんの少し離して、そう言う三好くん。
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