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依夜くんは、吸血欲が我慢できない。
──────いつも通りの放課後。
「.........んっ、......や、ぅ、」
チクリと走ったその痛みに、
思わず声を上げてしまったのは。
私、神谷きぃ(かみやきぃ)。
別に、望んで身体を預けてるわけじゃないのに。
なぜか拒めなくって。
どんどんどんどん、
犯されていってる気すらしてるのに。
なんで...............っ?
なんで、ハッキリ、
『嫌です!』って言えないんだろう?
そう思っていると..................
「.........なんか、考えごとしてるでしょ」
私を見透かしたように、
そう言ったのは、三好依夜(みよしいよ)くん。
「.........ぅ、それは、」
誤魔化しても無駄なのに、
そう告げてしまうのは私の悪い癖。
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