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私の話しを聞いてくれるのは、
〝秘密〟にしてるとは言え莉子だけ。
それなのに........................
「わっ、やっば!ニ千花!ごめん!
話し、聞いてあげたいけど、
理科の実験道具準備するの忘れてた!」
そう言って、
慌て走って行ってしまう莉子。
「............仕方、ない、かっ、」
莉子の背中を見つめながら呟いたとき。
「俺が話し、聞こっか?」
私の背後から聞こえた、〝誰か〟の声。
その声に聞き覚えがあって、
反射的に、後ろを振り返ると。
そこに立っていたのは、
──────ときめく人気アイドルの姿。
確か、名前は........................
「滝川瑛斗、でしたよね?」
100%合ってるって、
自信はなかったから、半信半疑で尋ねた。
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