俺が〝恋〟を教えてあげる

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「人気って、有名なので覚えてました、」 あくまで、〝秘密〟がバレないように。 同じ学年の1人の生徒として、答えた。 すると、滝川くんは..................... 「へぇ、そうなんだ」 納得したように聞こえる口ぶり。 でも、その顔はなんだか、 黒いものを感じる笑みで............... 「ニ千花ちゃん、ちょっと来て」 私が、その場を立ち去る前に、 サラッと腕を掴んで、私を引っ張る滝川くん。 「ちょっ、勝手に名前っ‼︎ しかも、どこ連れてくんですか!」 私の〝秘密〟がバレない程度に、声を上げると。 「いーから、黙ってついて来て。 俺は〝全部〟知ってるから、文句は聞かない」 まるで、 〝全部〟を強調するように言った滝川くん。 その言葉に流れた、冷や汗。 黙ってついて行くしかなかった...............
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