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しばらく引っ張られたまま、
連れて来られたのは、誰いない空き教室。
私達の学校の3階は、空き教室が多くて、
誰にも、聞かれたくない話しには最適。
教室に入ってから、
滝川くんは、私の腕を離すと。
「無理やり、連れて来てごめん、」
そう言って謝る、意外と紳士な滝川くん。
「.........、いや、別に、」
どう答えて良いか?なんて分からず言った。
私の声が届いたころ。
バチっと、滝川くんと視線が合った。
かと思えば.....................
「ニ千花ちゃん、単刀直入に聞くけど、
姉妹アイドル〝解散の危機〟なんだって?」
凄く、直球に聞かれた〝その質問〟
「............なっ、なんのこと、ですか?」
もう、バレてるかもしれないのに............
往生際が悪く、誤魔化す私。
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