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「............っ、花乃、ごめんっ!
〝恋〟とか、否定して、自覚ないって、
花乃の気持ち考えずに責めた、ごめん」
そう言って、
姿勢正しく頭を下げるお姉ちゃん。
そんなお姉ちゃんを見て私も...............
「............っ、お姉ちゃん、
私こそ、ご、ごめんなさいっ!
椋くんには、隠しておきたくないって、
お姉ちゃんに聞かずに話して、ごめん、」
お姉ちゃんより姿勢は良くないと思うけど。
私も頭を下げた。
しばらく、2人とも頭を下げていると。
「もーそろ、良いだろ」
つまらなさそうな椋くんの声が聞こえた。
そして、
その言葉のあと、私が顔を上げると。
久しぶりに、ちゃんとお姉ちゃんと目が合った。
そして...........................
「ねぇ、花乃。仲直りのハグ、しよ」
両手を広げているお姉ちゃんの姿。
「っ、お姉ちゃん、大好きっ‼︎」
そう言って、私も両手を広げて、
お姉ちゃんの腕の中に飛び込んだ。
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