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「また薬飲んでやがる。アブナイ薬か?俺が預かっといてやるよ。」 そう言って眼の前の男が僕の手からくすりを奪い取った。 「なん、で」 「あぁ?そんなこともわかんねぇのか。薬ばっか飲んでるからわかんねぇんだよ!」 下品に笑った男は僕をおいて走り去ってしまった。 あいつはいつも僕を虐めてくる、ヤンキーってやつだ。 なんで僕がこんなことされなきゃいけないの? どうしてくすりを飲んだらいけないの? 僕が、死んでほしいから? 死ぬのはいけないこと。 生きることが、人間という名の生物のたった一つの仕事だから。 だから生きるために働かなければならない その中でも僕みたいな落ちこぼれがいるから、くすりがあるの。 くすりがないと、だめなの。 なのにどうして、どうして持って行ってしまったの? 僕は追いかけようとするけど、不自由な体はうまく動かない。 新しくおくすり、もらってこないと
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