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次の日 僕は外で泣いているカラスの声で目が覚めた。 学校、行きたくないな。 おくすり、飲みたい。 色んな感情が僕の中で渦巻く。 母も父ももう家を出たあとだから自分で朝ごはんを用意して食べる。 学校の支度を済ませて家を出た。 僕の中で黒い靄が渦巻いている。 それに気づかないふりをして、自分に平穏を装いながら教室に入った。 「よお、陰キャくんよぉ。気分はどうだ?くすりがなくて死にてぇか?」 そう声をかけてきたいじめっ子を無視して自分の席に座る。 「おいおい、無視とはいい度胸してんなぁ?…あ?おい、腕の切り傷は何だ?くすりを飲めなかったからか?ギャハハ!違法薬物は手に入れるのが難しいからなぁ?」 そう言われて初めて自分についている赤い線に気づいた。 いつのまについてたの? …いほうやくぶつ、それは何? 僕が飲んでたくすりは違法で、飲んではいけないの? また自分の中でたくさんの思いが絡まる。 「おい、西川。何をしている。またいじめをしているのか?」 「あぁ?まーたお前かよ。注意して優等生気取りか?俺はただ陰キャちゃんと一緒に遊んでいるだけだ」 いじめくんの前にクラスメートの秋原くんが立ちはだかった。 君も僕をいじめに来たの? 「相手が嫌がるようなことをして遊びだ、というのか?」 「なんか文句あんのかよ。じゃあお前は俺を不快にさせた、これもいじめだな。自分のことを棚に上げてよく言えるな?」 「俺はまだ何も言っていない。いじめをしたことに対して何も言っていないじゃないか。」 僕の前で繰り広げられる言い争い。僕のせい?僕がここにいるから、みんな喧嘩しちゃうの? ごめんなさい、ごめんなさい。生きてて、ごめんなさい。 でも、死ぬのはいけないことだから、死なずに消えることはできないから、 「…ほんっとおめぇうぜぇよな。ちょっと放課後ツラ貸せ。」 「西川、お前は本当に短気だな。俺がそれではいわかりました、とか言うわけがないだろう。」 「拒否権は無しだ。」 「…ごめんなさい。」 「何がだ?」 そういって秋原くんが僕を見る。西川くんはこっちを見ようとしない。 怖い、ごめんなさい、ごめんなさい、 「ぼくが、ここにいるから、ぜんぶ、僕のせいだから。」 「…ちょっと、こっち来て。」 腕を引っ張られる。 やだ、離して、ごめんなさい。なにもしないから、言わないから、 「俺は怒っているわけじゃない。そう怖がらないで。」 「え、ぁ…ごめんなさい、」 「だからなんで謝る。」 さっきより怒ったような顔で秋原くんはこっちを見る。 ごめんなさいは、だめ? どうして? わからない
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