第二章 真夏のかき氷

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 栞菜ちゃんがムキムキマッチョが好きだという情報は知りませんが、真さんにも一定の羞恥心があることに驚きました。 「緒方も基本インドアのくせに、バイトでそれなりに動いてるから筋肉わりとあるんだよ。俺だけ貧相な体を晒させたいわけ?」 「お、緒方さんのど、どこ見てるんですか!」 「そこ里依さんが恥ずかしがるところじゃなくない??」  真さんは手持ち無沙汰なのか、海水を私にかけて来ます。 「そういえばなんか今日、緒方も様子変だよね。里依さんまた何かした訳?」 「......な、何かしたかしてないかと言われると、したかもしれないですね」  私は先日の出来事から緒方さんとの間に微妙な距離感を感じています。 「うーーん。また、怒らせちゃったと言いますか」
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