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何よりも僕の願う事は、僕みたいな魂をこれ以上、増やさない事だ。
悔やんでも悔やみ切れなくなるから、どうか自分の人生を生き抜いてほしい。
真面目に頑張りすぎなくても、いい加減でいいんだ。
世間のレールから外れ、君だけの道をすすんでも何も問題は無い。
だって、誰のモノでもなく、君の人生は君だけのモノだから。
ただ、人に優しく、人生を笑顔で楽しむだけで構わないから。
どれだけ好きな事をして、自由に生きてもいい。
だけど、一人で抱え込む事だけはしてはいけない。
人間には、必ず限界があるからだ。
我慢していたモノが破裂すれば、誰だって簡単に壊れてしまうものだ。
だから、君が心を許せる誰かに相談しよう。
そうすれば、君の苦しみが少しは軽減される。
それは決して、恥ずかしい事なんかではない。
いい解決策や、違った道が見つかるかもしれないから。
あの時、包み隠す事なく親に打ち明けていたら、僕はきっとこんな罰を与えられずに済んだから。
今、自殺を考えている人は、自ら死んでしまうとどうなってしまうのかを、微塵も知らない。
あの時、僕が知らなかった様にね。
だけど、僕のこの熱い気持ちが、きっと君達へ届くだろう。
そしてきっと、優しく素敵な君達なら、僕の伝えたかった事が分かるはずだ。
これまでの辛い経験の全てが、君達の糧となる。
そうして君達は、この果てしなく広い世界でそれぞれの使命を果たし、自分色に輝くのだろう。
僕はいつまでも虚無の世界から抜け出せず、永遠にあの日の自分を恨むだろう――
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