Ⅰ 壊して、お願い

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Ⅰ 壊して、お願い

彼は細く 真っ直ぐに長い指で 私の首に触れる ゆっくりとその指に 力が入り 私の首を強く掴むが 彼は私を殺さない ただ、私を こうやっていたぶって 楽しんでいるだけ そんな彼が 変だと言うなら 私はそうとう イカレてる―― 私も今のこの状況に溺れ 楽しんでいる 「いや…だ――」 私はそう言葉を漏らし 目を涙で潤ませるが 全身に 鳥肌がたつくらいに 興奮している ベッドの上で その苦しみから 逃れるように 体を動かしもがいた 彼は私の首に かけた指を外すと 私の乱れている 髪の毛を 強く荒い力で 鷲掴む 「口開けよ」 彼は私の髪を掴む手とは 逆の手で 私の口を力任せに こじ開ける 「さっさとしろよ」 彼にそう言われ 私は彼に 許しをこうように 彼の何も纏っていない 下半身に 顔を埋めた――
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