『三回忌』
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『三回忌』
「好きです」 人生の分岐点。のちに、私は彼と婚約する。 けれど、私を助けて彼は命を喪う。 この時、私が断っていれば。 「今度は絶対――」 ――彼が何かを言いかけた途中で目が覚めた。 机に突っ伏して寝ていたらしい。 足元で心配そうに見上げる飼い犬を優しく撫でる。 今日は彼の三回忌だった。 #140字小説 『三回忌』
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