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使えるにくいとはいえ、ペンということに代わりはありませんね。
「あの、もしかして文字はかけませんか?」
「いえ、書けます。ただこの羽ペンというものを使うのが初めてなだけです」
ラディアは怪訝な顔をしましたがやがて溜め息をつき、私の背中をどんっと叩きました。
「大変だったんだね......」
「え? あの、どういうこと?」
「考えるに、あなたは苦労してきたんだね......きっと、お金がなくてそれでも勉強がしたくて砂や粘土に木の棒で字の練習をしてたんだね......」
「いや、全くもっての勘違いですから!」
「いやいや、私にはわかるよ。大変だったね」
いえ、ですから勘違いですって!
とは言っても聞き入れてもらえず、私は溜め息をつきました。
「と、とにかく書きますね」
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名前:ユシェリ
年齢:18歳
職業:魔女
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これくらいでいいでしょう。
私はラディアに紙を提出しました。
「はい、確かに......って魔女!」
「そうですが何か......」
「いや、知らないんですか? この世界に魔女は六人。この大陸には二人しかいません」
「パステルもその中にはいってそうですね」
「パステル? そのような方はご存じありませんよ」
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